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【漫画】「お~い!竜馬」から学ぶ、金融工学

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こんにちは、もんじろうです。

 

子供のころに夢中で読んで影響を受けた漫画の1つや2つは誰しもがあるのではないでしょうか?今日は、そんな漫画の一つを紹介します。

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 目次

 

概要

 

  • 武田鉄矢さんが原作の「おーい!竜馬」という漫画は1986年から1996年まで小学館の「少年ビッグコミック」で連載。
  • 1992年にテレビアニメ化
  • 2005年に舞台化
凡そのあらすじ

 

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誰もが知る、坂本龍馬の一生を描いた作品です。

 

武田鉄矢さんと言えば、坂本龍馬をこよなく愛する芸能人として有名ですが、そんな彼が司馬遼太郎の「竜馬がゆく」に対抗し、より斬新に、子供から大人まで幅広い世代に向けて幕末の時代を生きた若者たちの、一部はフィクションも交えながら壮絶な時代の荒波に立ち向かっていく姿を描いた作品になっています。

 

もちろん時代の流れに沿って史実を詳細に描かれているので、歴史の教科書という観点で教育本としても大変に優れた作品だと思います。

 

坂本龍馬に学ぶ金融工学

江戸時代版:クラウドファンディング

 

新しい事業を起こす為に出資金を募ることは現代であればクラウドファンディングという方法も主流になっており、集まった資金を元手に事業を成功させ、出資者に少しずつ利益を還元していく仕組みがあります。所謂、株式会社の様なものです。

 

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欧米列強による植民地化の圧力を受けていた江戸幕府は、当時、勝海舟を筆頭とする神戸海軍塾を設立し国防に備えようと奔走していたそうです。

 

脱藩浪士の「坂本龍馬」が越前福井藩主で徳川政権の政治総裁職(つまりは金庫番)の「松平春嶽公」に対し、出資を迫るという交渉について、この「お~い!竜馬」にも描かれています。

 

<竜馬のプレゼンテーション術とは>

  • 龍馬は当時の最先端であった「株式会社」の仕組みを勉強、新規事業に於ける最初の出資者になること(先行者利益)、大株主になることの価値を力説。
  • 神戸海軍塾の事業計画として、国防のみならず清王朝(現代の中国)が英国との闘いに敗れ、上海に転がっている大量の武器を輸入し諸藩と売買することで、利益を生み、利益が更に大きくなる仕組みを力説。
  • 株主に対し利益を還元する(配当)の仕組みを力説し、みごとに5000両の出資を得たという話し。

 

「お~い!竜馬」の中の一つのシーンとして、フィクションも交え紹介しています。 

 

 

船中八策に見る、「為替政策」

 

貨幣とは、日本円もドルもユーロも基本的には「債務と債券の記録」であり一万円札などの現金紙幣は、日本銀行、銀行預金は銀行の債務=負債ですよね。

 

自国内での取引であればこの一定のルールの中で納まる話しですね。

 

ただし幕末動乱期、グローバリズムを押し進める欧米列強が東南アジア・中国に進出し各国をビジネスのもとに支配していくグローバル経済のもとでは現代の様な自国通貨が国際的に認知されていませんでした。

 

そこで取引の主役に躍り出たのが「金」や「銀」であり、当時は「貨幣=金」であり「金」の保有量が国力を表すという考え方が主流でした。

 

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江戸幕府は諸外国の圧力に屈し、金銀等価交換という条約を結ばされていたそうです。詰まり「金」の純度に関係なく同じ扱いですよということでした。

 

日本の金貨は海外の金貨・銀貨のメキシコドル(銀貨)などに比べて純度が高く価値があった為、諸外国は日本で等価交換する事で、価値を倍増させる錬金術により、日本から不当に金貨・銀貨を搾取し、江戸幕府の衰退を招いた原因の一つと言われています。

 

坂本龍馬は国家運営の根幹となる「為替政策」の仕組みを船中八策に盛り込みました。

 

金銀物価宜シク外国ト平均ノ法ヲセシムベキ(船中八策)

 

 

詰まり、金銀の交換レートが国内と国外で異なっていると、二国間で金銀の交換を行うだけで利益を上げられるので、貿易や物価安定に好ましくないという事を意図しています。

 

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120年も前の「鎖国の時代」に外国間貿易に於いて、「為替政策」の重要性を指摘しているという事に驚愕を覚えるものです。

 

「お~い!竜馬」の中では、江戸幕府を倒すのは武力ではなく、「金座・銀座」を奪えば倒せると、竜馬が仲間たちに力説するシーンがあります。

 

しかし当時の日本で竜馬ほど欧米の最先端の金融工学を勉強した「サムライ」はいませんでした。誰一人として、竜馬の説明を理解出来る人はいなかったそうです!

 

土佐藩の商人の家で育った竜馬だからこそ、思いついたのかもしれません。船中八策の最後の一つに盛り込んだのは、竜馬が未来に託した夢が込められている様にも思います。

 

<現代の教訓となもなる為替操作>

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1985年のプラザ合意により、その後の失われな20年間が始まったという論調もあり、為替レートを意図的に操作することが市場の混乱を招くという事は現代にも通じる話ではないでしょうか。

 

近年の米中貿易摩擦によって再び、市場経済への混乱が加速していくのではないかと思うとき、グローバリズムとは何か、坂本龍馬が命を懸けて守ろうとした経済の仕組みとは何だったのかという事を改めて勉強したくなりました。

 

この書籍も参考にしました(世界を取り巻くグローバリズムの弊害についてを歴史観を交えて紹介されています。)

 

日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム

日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム

  • 作者:三橋 貴明
  • 発売日: 2018/03/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

まとめ

日本にはたくさんの漫画があって、人気漫画になると1億部以上発行しているそうです。みなさん少なからず、漫画は読んだことがあると思います。

わたしも漫画は大好きです。今回ご紹介した「お~い!竜馬」は歴史、政治、経済と幅広く学ぶことが出来るので、お勧めです。

もしまだ読まれていない方は、是非手に取ってみてください。